小説 置き場

自分が書いた小説を主に公開しています。【ツイッター】→https://twitter.com/hiropod2

『深夜二時のタクシー』3話 新しい世界

 

「知志、何ぼおっとしているんだよ」

 

「えっ‥」

 

 意識が体の中に戻ってくるような感覚を覚えると私は辺りを見渡した。ここは私が昔

 

通っていた中学校だ。でも、どうして突然こんなところに。

 

「あのさ、今って平成何年?」

 

平成23年だけど。